投資の資産をどのように配分するのか

インデックスファンドををどのように組み合わせていくかはとても重要な項目です。 というのは、資産運用で最も重視しなければいけないのがアセットアロケーションと呼ばれる資産の配分比率だからです。

資産運用の結果を決める要因には、主に次の3つがあります。

  • 要因1:銘柄選択(どの銘柄を買うのか)
  • 要因2:投資タイミング(いつ買うのか)
  • 要因3:アセットアロケーション(資産をどのように配分するのか)

米国の大手運用会社バンガード社が約40年のデータを使って調査した研究によれば、「アセットアロケーションの違いが月次リターンの差異の77%を決める」という結果が出ています。

銘柄選択やタイミングよりアセットアロケーションが重要─つまり「投資で成功するためには、アセットアロケーションをまず考えるべき」だということです。

これは機関投資家(=プロの投資家)にとっては当たり前のことなのですが、個人投資家にはあまり知られていません。

ほとんどの個人投資家は「どの銘柄を買うか」や「安く買えるのはいつか」に時間を費やします。 その理由は楽しいからです。

そして、多くの人が思ったとおりの投資の成果を実現できていません。

実際、どの銘柄を買うかあれこれ考えたり、一番安く買える時期を予想したり、するのはある意味で楽しい作業です。

自分は「投資」をしているんだ!と実感できる瞬間ともいえますね。 しかし投資で成果がなかなか出ないと悩んでいる方は、そんな「楽しい投資」ばかりやっているのではないでしょうか?そうすると、どうしても偏りが出てきてしまいます。

「楽しい投資」ではなく「結果の出る投資」に発想を転換する必要があります。 そのために必要なのが、自分なりのアセットアロケーションを作り、決定することなのです。

例えば、有名企業の株など自分の好みで選んだ楽しい投資によって日本株式だけに資産が集中してしまった場合を考えてみましょう。

日本株式は、全体の平均で1年間に過去最大で40%以上のマイナスになったことがあります。 単純に考えると、100万円投資したら、40万円以上損をする計算です。

これではリスクが高すぎます。

しかし、日本株式だけではなく外国株式、外国債券などに資産を分散させることで「1年間の最大損失を20%程度に抑える投資」を実現できます。

最大損失を2割くらいに抑えられれば、100万円が80万円に減るわけですから、もちろん懐は痛みますが、我慢できない金額ではないでしょう。

資産を複数の種類に分類して、それぞれにバランスよく投資することによって、リスクを抑えながら資産を殖やしていくことができます。 具体的な資産配分を考える際、リスクをどこまで取るかが問題になります。

運用する資産全体における株式型の資産の比率が大きくなると資産が株価によって左右されるようになります。 また外貨資産の比率が高くなると為替の変動の影響を受けるようになり、円高になると為替の評価損が出てしまいます。

株価のリスクと為替のリスクをどの程度にするかが、資産配分を決めるときの最大のポイントになるのです。

株式、債券型の資産を資産全体の80%とし、その他の資産に20%を配分します。 そして株式型資産の比率を資産全体の40%、外貨資産の比率を資産全体の40%になるように、6つの資産の配分を決定します。

この比率で運用を行った場合、リーマンショックのような大きな市場の変動があった場合でも、損失は資産全体の20%程度に抑えることができます。

もし、それでもまだリスクが高いと考えるのであれば、株式の比率と外貨の比率をそれぞれ低くしていくことで調整できます。

ただしリスクを低くすれば、期待できるリターンも当然低くなっていきます。 リスクを下げるけれどリターンはそのまま、というのは虫のよい話なのです。

それぞれのアセットクラスに対応するインデックスファンドが存在しますから、それを組み合わせることによって誰でも簡単に分散投資を始めることができます。

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