
投資信託 神頼みで運用成績はよくならない。コストを重視する。
仮にあなたが熱心に毎朝、近所の神社に参拝して「価格が上がりますように」とお祈りをしたとします。これを、1年続けたとします。
手持ちの金融商品の価格は上がるでしょうか?上がるかもしれませんし、下がるかもしれませんね。
そして、当然ではありますが、それは神様に祈ったからではないのです。 投資信託でも、その他の金融商品であったとしても、値動きは経済や景気動向次第なのです。
「当たり前じゃないか、バカバカしい」
では、今度はあなたがお仕事そっちのけで、朝から晩まで銘柄分析をしたり、経済新聞を隅から隅まで読んだりしたとします。
これを、1年間続けたとします。手持ちの金融商品の価格は上がるでしょうか?この場合も上がるかもしれませんし、下がるかもしれません。
そして、それはあなたが頑張ったからではないのですね。
ですが、多くの人は頑張ったら何か値動きが変わるのではないか?と思ってしまいます。もうお分かりですね。
値動きと努力は無関係なのです。
では、この前提のもとで、コストと運用成績との関係はどうなのでしょうか?
投資信託の中でも、コストが高い方が何か良いような気がするかもしれません。ですが、それは気のせいです。
コストがどんなに高くても、大きな風呂敷の中身の金融商品の価格は変わりません。価格は経済や景気動向などの大きな力によって変わるからです。
ですから、投資信託を買う際は、コストが安いインデックスタイプの投資信託を選ぶのが最善です。 一概に、インデックスタイプが何%とは断言できませんが、一般的にはインデックスタイプの投資信託の場合、 安いものでは信託報酬が年間0.2%程度のものもあり、このようなものが投資対象としては合格点と言えるでしょう。
ちなみにアクティブタイプの信託報酬の平均は1・3%と言われています。
注意したいのが、インデックスタイプの投資信託であっても、金融機関によっては年間1%以上の信託報酬がかかるものがある、という点です。 このような金融商品はわざわざ相手にする必要はありません。
他に、同じ対象指標で安い銘柄があるのですから、安いものを選ぶことが実質的な運用成績の向上につながります。