
仕手株はハイリスク・ハイリターン
仕手株とは、資金力のある個人や特定の集団が株価吊り上げ、高値で売り抜けるために投機的な取引の対象になりやすい銘柄のことをいいます。
値動きが大きく、大きな利益を得ることもあれば大きな損失を出すこともある、ハイリスク・ハイリターンの銘柄です。
1970年代後半から80年代前半にかけて壮絶な仕手戦を演じ、東日本大震災が発生した2011年に「般若の会」を率いて復活した伝説の仕手筋、加藤あきら氏をご存知ですか?「バブル期最後の戦い」といわれた王子製紙を始め、兼松日産農林や新日本理化などの銘柄を大暴騰させ、「兜町の風雲児」と崇められました。
その加藤氏が得意としていたのが、「空売りの踏み上げ」です。
「空売りの踏み上げ」とは、信用取引や先物取引で空売りをした売り方が、損切り覚悟の買い戻し(踏み)をすることで、株価が上昇することです。
通常の買いに、「もうそろそろ下がるだろう」と空売りした売り方の買戻し(踏み)が加わって株価が吹き上がることから、踏み上げといいます。 相場には、「買いは家まで売りは命まで」という格言があります。
買いで失敗した場合は家を失う程度で済むが、売りの失敗は最悪命を失うことになるという意味です。
仕手株の空売りに失敗すると、この格言のように致命的なダメージを負う危険があります。
空売り初心者は、仕手株の空売りに手を出すべきではありません。