今のマーケットと、米国株の今後の成長率

米中貿易摩擦など、政治リスクも気になるところですが、米国経済や米国株について過度に不安視する必要はないと思っています。

世界中が低成長である中、米国が成長を続けてきたことは間違いありません。そして、それは当面、変わることはないでしょう。

企業統治や株主重視の姿勢が徹底されていること、米国の株式市場が投資家の信頼に値することもその裏付けです。

少なくとも超低金利という状況で円の預貯金だけではどうにもなりませんし、投資するにしても日本株では投資効率が低すぎます。 選択肢はやはり、米国株です。

世界経済が低迷する中、2010年頃からの米国の経済成長やリターンはとくに目覚ましかったため、米国株に投資する人が増えました。

日本をはじめとする先進諸国が高齢化に苦しみ、産業の硬直化から逃れられない中、経済は米国の独り勝ちと言ってもいい状態だったのです。 その原動力になったのはIT産業です。

アップル、グーグル、マイクロソフトの株価は大きく上昇しましたが、それにふさわしい利益を生み出しており、株価は高騰しているのではなく、業績を正しく評価したものになっています。 経済成長が株価をけん引してきたのであり、実態を伴った株価上昇、というわけです。

雇用統計やGDPなど主要な経済指標も、企業決算もおおむねいい内容になっています。 ただし、前述のようにここまで高水準の成長が永遠に続くとは思えません。

米国の景気拡大は2008年のリーマンショック以来10年を超え、史上最長を更新しました。

EUや日本も同様ですが、すべてが自然な景気拡大というわけではなく、そこにはリーマンショック後の金融緩和の成果も含まれます。 つまり、一部には需要を先取りしている部分もあり、次のリセッション(景気後退)がいつかというのは、かれこれ数年前から市場の関心事でした。

金融緩和の規模が過去最大だったことを踏まえれば、山高ければ谷深し、という言葉のように、谷が深い可能性もあります

この10年、米国では歴史的な好景気で年率10%程度のリターンでしたが、バンガード社など、世界的な資産運用会社では、今後10年程度の米国株市場全体のリターンについて、年率4~5%になると予想しています。

完全に相関するわけではありませんが、米国株指数に投資するインデックス投信やETFに投資すると、平均で年4~5%程度のリターンが期待できる、とイメージしておいても良いでしょう。

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